まだ全然聞かないからといってあなどるなかれ。
今世界中でじわじわど話題になっている #Duang という言葉。
Tweets about #duang hashtag on Twitter
おそらく、現時点(3/2)で日本で知ってる人は数少ないと思います。
ちなみに発音は、Duang:ドワン(英語表記の発音:dwong)。
このDuang、先月から中国で異様な広まりをみせ、現在アメリカのネット上にも火をつけだしているようです。
一体Duangとは何ぞや!?
一言でいってしまうと「謎の言葉」なのです。。。
先週の2月24日からWeibo(ウディボー:中国のツイッターのようなもの)で広がり、またたたくまに #duang というハッシュタグで中国全土に広がったこの単語。
2月24日時点では、なんと840万回以上も登場し、2月末時点でもまだWeibo(ウディボ)のトレンドトップに君臨しながら、なんとその時点で100,000回以上メンションされていました。
Weiboはマイクロブログの総称で、複数ブランドのWeiboが中国にはあります。
ユーザー数の多い順に、
■テンセントウェイボー搜狐ウェイボー(Sohu weibo)
■シナウェイボー新浪微博(Sina Weibo)
■ソウフウェイボー搜狐ウェイボー(Sohu weibo)
■ネットイーズウェイボー网易微博(ネットイーズ ウェイボー)参考まで。
この単語、もともとは、中国が生んだ世界のトップスター「ジャッキー・チェーン(1954年4月7日生まれ)」が出ていた育毛シャンプーのコマーシャルがきっかけ。
[duang~]【Jackie Chan】my shampoo - YouTube
「Bawang Anti-hair Fall Shampoo」
このシャンプー、薄毛を防ぐシャンプーとして中国でも話題のシャンプーなのです。
ちなみに、ジャッキーはこのシャンプーのイメージキャラクターを数年間勤めているのですが、最初オファーが来たときは自分の髪に自身がなかったため、ちょっと躊躇したらしいのです。
そんな時、プロデューサー発した一言「CGで加工できる」が背中を押して、OKを出したそうですよ(笑)
このシャンプーの新しいCMと思われるものが中国で人気のYouku(youtubeのようなもの)というビデオストリームサイトで加工されて2月24日頃に公開され、その中で
“It makes your hair so black, shiny, and moisturized,” (このシャンプーキミの髪を黒くて、つやつやで、うるうるにするんだよ)
“It’s just … it’s just … duang!”(これって、これって、、、、ドワン!!!)
<参考>https://foreignpolicy.com/2015/02/27/the-word-that-broke-the-chinese-internet-duang/
と、動画の中で”ふわっふわ”なCGの髪の様子を語っているのが滑稽で広がったのが始まりのようです。
次の世界的言葉に?
数年前に誕生した”Go google"「ググりなよ(グーグル検索しなよ)」というような俗語が生まれたように、ドワンも既にその領域に達してます。
“Have you duang’ed today?”「今日ドワッた!?」
的な感じで中国で広がってるんだとか。
ちなみに、このDuangのための新しい漢字が既に出来上がったようです。
↓コレです。(きたなくてすみません・・・)
この漢字、ジャッキーチェーンの名前「成龍(センロン)」の2文字が元になってます。
欧米人は漢字のタトゥーが好きなので、もう少ししたらこのタトゥーをしたセレブが話題になる時が来たりするのでしょうか(笑)
気になるドワンの意味とは?
特にないようで、
「ただただ、使う」
その面白さが、なぜか受けてネット上で広がっているようです。
しいていうならば、びっくりしたとき?などに使われているようです。
せっかくなので、この「ドワン」を日本語のひらがなでバラバラにして、無理やり意味を持つことはできないかと余計な事をしてみました。
それぞれのひらがなでバラバラに調べたところ、
【ど】が、しかし。…けれども。(反論の意味)
【わ】~わ。(女性用語)
【ん】まあ,そうだね(同意)
というニュアンスや意味があるようです。
無理やり作るとすれば、
「だけどまあそうだわ」
って感じでしょうか。
もし、日本語で他の意味を無理やりくっつけられる方がいれば、教えてください。。
( 2015年も始まったばかりなのでまだ分かりませんが、)中国にもし流行語大賞があるのなら、2015年は間違いなく「Duang(ドワン)」といっても過言ではありません。
先日世界中のソーシャルメディア上で話題をさらっていた色錯覚画「#TheDress(ドレスの色)」(参考:なぜドレスの色の錯覚はおきたか?-色の恒常性- - Sideswipe)問題に続き、今後この「Duang(ドワン)」はネットの話題をさらうといっていいほど海外のyoutube、Twitterで広がりはじめています。
今までは、政府の動向もあり外に向けて自由度の強い発信できなかったといわれる中国国民ですが、進んだネットユーザー”ネチズン(netizen)”達が、新しい単語をどんどん作り出していく時代も、もうすぐやってくるのかもしれません。
日本で今後どのくらい流行るかは、国と国の問題もありまったく予測不能ですが、中国の人口を考えると、全世界のネット上で話題が広がるのは時間の問題。
改めて、この「ドワン」を早めに習得して、ドワン流行の最先端を先取りしてみてはいかがでしょうか?