先日長崎を旅行した際、天皇家や美空ひばりさん、その他著名人が利用することでも有名な雲仙宮崎旅館さんに宿泊させていただきました。
源泉掛け流しの湯が楽しめ、美しく整えられた庭園も人気だそうで、温泉旅館ホテル250選で5つ星を獲得している由緒あるお宿です。
http://www.miyazaki-ryokan.co.jp/
さてそんなお宿自慢の温泉に、お風呂の入り方の説明が外国人向けに壁に貼り付けてありました。
▼ちょとこの図をよく見てみて下さい。
その記載によると、正しい入り方は、
①まず、湯船に入る前に、体にお湯をかけてきれいにします。
(Rinse your body with hot water in the bath or tap water before entering the bath.)
②お湯にゆっくりつかって温まります。
(Soak your body in the hot water in the bath and relax!)
③湯船の外で体を洗い、きれいに石鹸を流します。
(Exit the bath, wash your body and head with soap and shampoo, and rinse completely.)
④再び、お湯にゆっくりつかって温まります。
(Ease into bath again and warm your body)
⑤タオルでよく体を拭いてからあがります。
(Exit the bath and go back to the changing room after drying yourself with towel.)
①から②を読んだ時、「え!?」と読み返し、さらに矢印付きの左側のイラストと照らし合わせてみました。
でもやっぱり記載とイラストはあっており、間違っていない。
私、この順番がとっても納得いかなかったのです。
というか、日本人の皆さんは順番で言えば、①→③→②の順でお湯に浸かっていませんか?
この図の記載では、まるで「体をさっとお湯で流せば、すぐに湯船につかっていい」かのような誤解を外国人に与えかねない気がします。
私の考えでは、「湯船につかる前に体はまず洗う」という前提があったため、温泉を知らない外国の方へ正しい入り方を伝えるための図がこのような記載になっており、改めて「正しいお風呂の入り方とは何か」を考えさせられました。
さらに言えば、『自分にとっての「常識」は、実はそうでもないのかも』と哲学的なところまで考える機会を与えていただきましたw
もちろん、温泉の入り方に関しては、
「他人と同じ湯をシェアするのが嫌なら共同の温泉なんて入るなよ〜」
という意見も聞こえてきそうですが、温泉好きとしてちょっと気になったので記事にさせていただきました。
この図は、この地域の温泉協会が作ったものか、この由緒ある温泉旅館である雲仙宮崎旅館さんが作ったものかはわかりませんが、これが全国の温泉協会が正しいとしている入り方なんですかね?
ちなみに、外国人旅行者に世界的にも人気のサイトトリップアドバイザーでは、最初に体を洗うように促す紹介がされていました。
photo:How to Enjoy ONSEN (温泉の正しい入り方)