「海外のコーヒー屋さん、どんどん店舗数増やしてくるよ(´゚Д゚`)!!」
最近、そう感じてる人多いのでは?
先日清澄白河でオープンした、Blue Bottle Coffee。
メディアでもかなり騒がれましたよね。
もともと、『個人の香りがするコーヒーチェーンを』という創設者ジェームス・フリーマンさんの思いのもと、アメリカで生まれたBlue Bottle Coffeeですが、清澄白河店は、オープン時、開店前から300人超えの大行列で3時間待ちの人もいたらしいです。。。
この清澄白河店に続き、青山店が3月7日オープンするということで、期待している方も多いのではないでしょうか。
しかも、さ・ら・に!
このBlue Bottle Coffeeが、先日、代官山に第3号店をオープンすると発表!
「すごい・・日本での展開のスピード・・・」
以前もこのBlue Bottle Coffeeについて調べたのですが、さらに早速第3号店オープンということでさらに調べてみました。
The Blue Bottle Craft of Coffee: Growing, Roasting, and Drinking, with Recipes
- 作者: James Freeman,Caitlin Freeman,Tara Duggan
- 出版社/メーカー: Ten Speed Press
- 発売日: 2012/10/09
- メディア: ハードカバー
もともと、このブルーボトルコーヒーは、
「あわただしく、大量の人にコーヒーを提供するお店ではく、本物のコーヒーを一人ひとりのために入れ、ゆったりと味わって欲しい」
という思いからスタートしました。
そのため、あまり込み合っておらず、周りに美術館や本屋さん庭園などがあってゆったりと時間が流れている感じのすする「清澄白河」という地を選んだのだとか。
さらに、よくある原宿や表参道エリアにオープンして、一瞬行列を作り一年後には忘れ去られ、撤退するようなお店になってほしくないという思いもあったんだとか。
また、日本の喫茶店も見本にしながらコンセプトが作られた点や、多くの出資者も日本への進出ならGOを出したこともあり、今年待望のオープンに至ったそうです。
あれ?
でも、ここで違和感を感じませんか?
オリジナルコンセプト:
「ゆったり」「くつろげぐ」「大量生産でないコーヒー」
現実:
「行列、数時間待ち」「人が多すぎてゆったりできない」「大量生産にならざる終えない状態」
流行り大好き・海外モノ大好きな人の多い日本文化の特徴であり、避けて通れない問題かもしれませんが、単純二短期で見ればコンセプトの真逆を行ってしまっている日本のブルーボトルコーヒー。
しかも、青山、代官山への進出に関しても、原宿や表参道などに比べればだいぶ落ち着いているものの、結局は「やっぱり、そこに行くのか」といった地を選んで随時進出をする予定とのこと。(これも、最初にあえて清澄白河という地を選んで話題を作り、後に通常の地に参入し客を獲得するといった戦略だったのでしょうか・・)
店舗が増えて入りやすくなるのは客としてとてもうれしいですが、せっかく創設者フリーマンさんの「他の大量生産のコーヒーチェーンとちがうカフェ」の思いのもと生まれたはずのお店。
日本での展開がたんなる売り上げ目的となり、オリジナルのコンセプトが薄れてしまわないか、なんだか心配です。
ただ、オープニングブームが落ち着けば、コンセプトどおりの「落ち着けてじっくりこだわりのコーヒーが味わえる空間」になることを願っています。
ちなみに、第3号店として代官山店は、今春オープン予定の商業施設「LOG ROAD DAIKANYAMA」に同じく入る予定のサンフランシスコ発ベーカリー「TARTINE BAKERY & CAFE(タルティーン・ベーカリー&カフェ)」にコーヒースタンドを併設するとのこと。
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Blue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)
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さて、コーヒー店の日本進出といえば、1996年にハワイで誕生し、2013年に日本第1号店を青山にオープンしたアイランドヴィンテージコーヒーが、2月12日に2号店として表参道店をオープンさせました。
ここでは、青山店で獲得している20代半ばの女性ではなく、10台から20代前半の客層を狙っているんだとか。
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アイランド・ヴィンテージ・コーヒー表参道店
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前 6-1-10 富士鳥居ビル2F
TEL : 03-6434-1202
営業時間 9:00 - 22:00
http://www.islandvintagecoffee.co.jp/
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去年からの波では、2014年秋にブルーボトルコーヒーと同じ清澄白河にいち早くオープンしたニュージーランド発の「ALLPRESS ESPRESSO(オールプレス・エスプレッソ・東京ロースタリー&カフェ)」や、去年から日本進出が騒がれているロサンゼルス発でアメリカのセレブにも人気の「The Coffee Bean&Tea Leaf(ザ・コーヒービーン&ティーリーフ)」など、どんどん日本に押し寄せる海外コーヒーの波。
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「ALLPRESS ESPRESSO(オールプレス・エスプレッソ・東京ロースタリー&カフェ)」
http://jp.allpressespresso.com/ja/
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「The Coffee Bean&Tea Leaf(ザ・コーヒービーン&ティーリーフ)」
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なぜ、こんなに海外発のコーヒー店が日本で人気を博しているのか。
そもそもコーヒーブームの第一の波(ファーストウェーブ)は、1950~1970年代に起こり、コーヒー豆や缶入りコーヒーが人気を博しました。
第二の波(セカンドウェーブ)は、1980~2000年の間に、スターバックスを代表して思った、コーヒーの味や品質にこだわった時代。
そして、現在起きているのが世界中で言われているコーヒーのサードウェーブ(第三の波)。このサードウェーブでは、コーヒーの焙煎方法、
豆の製造方法、生産地、保存方法、入れ方にまで細かくこだわったもの。
イメージしやすいのは、よく街の片隅にあるおじさんがじっくりとコーヒーを入れてくれる「喫茶店」のような感じでしょうか。
これが、海外で流行り、それが海外からオシャレな形で日本にも”ブーム”としてやってきたのです。
そもそも、ブルーボトルコーヒーも日本の喫茶店をいくつか参考にしているとのこと。
簡単にいってしまうと、日本でちょっと古臭くなって隅に追いやられていた"こだわりの喫茶店”が再び見直され、今風になっているようなもの。
また、一昨年あたりから話題となった、安くて手軽に楽しめるコンビにコーヒーへの日本人の飽きも少し出てきたということでしょうか。
いずれにせよ、今後オープンが待ち焦がれているブルーボトルコーヒー青山店、代官山店は、最初の数ヶ月は行列必死。
「せっかくいくならゆったりと味わいたい」という人は、
まずは、自分の家の近くでひっそりとたたずんでいる喫茶店を見直し、足を運んでみてはいかがでしょうか。
Blue Bottle Coffee? GORILLA COFFEE? 今暑い!コーヒー業界に学ぶ、既に出来上がった業界に参入するのに必要な事。 - lyricstravel