ベストセラー『フランス人は10着しか服を持たない』の著者ジェニファー・L・スコットさん来日記念講演会が、本日、紀伊國屋サザンシアター で開催されました。
▼イベントのリーフレット
▼会場は、新宿サザンテラス7Fにある紀伊国屋サザンシアター。
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/theatre.html
この本、とても話題になったのですが読んだことありますか?
本の紹介は、こんな感じ▼
間食はせず、食事を存分に楽しむ。上質な物を少しだけ持ち、大切に使う。日常のなかに、ささやかな喜びを見つける。典型的なカリフォルニアガールだった著者は、フランスの貴族の家にホームステイすることになる。その家を取り仕切るマダム・シックから学んだ、毎日を"特別な日"のように生きること。
本の内容は上記のとおり、彼女がフランス留学中にホストファミリーとの生活を中心に学んだことで、一言でまとめると「質の良さを大事にする」ということ。
フランス人のライフスタイルで最も重要とされているのは、この「質」なんだとか。
たとえば、食材、衣服、家具、などでも「安いものをたくさん」ではなく、「質の良いものが少し」の環境の中で、無駄なく品良く生きることで生活が豊かになるという内容。
Amazonジャンルランキングでも1位に輝いたことがある日本でも話題の本。
今回は、ご紹介でチケットをいただき、ありがたくイベントに行ってみました!
第152回紀伊国屋サザンテラスセミナー
『フランス人は10着しか服を持たない』著者ジェニファー・L・スコットさん来日記念講演会』
※彼女の写真▼ちなみに、これは彼女のyoutubeチャネル。(ご興味あればご覧ください)
イベントの流れは、
ざっくり「ジェニファー・L・スコットさんのトーク」→「質疑応答タイム」→「サイン会」
イベントの順番とは違いいますが、まずは彼女がこの本を出版するに至ったお話。
フランスでの留学を終えてアメリカカリフォルに戻ってきたジェニファー・L・スコットさん。
ブログをやっていたけれど、結婚し赤ちゃんが生まれました。
すると疲れずぎてブログが書く気になれない。。というわけで、
「自分の一番書きたかったフランスでのファミリーとのホームステイ経験を、まとめて20週分書き予約投稿。20週すぎたらまたまとめて書く」ことにしたんだとか。
そして育児に追われた20週目、久しぶりにブログを確認してみるとすごい反響が。
そして、そこから彼女は本を書き出しました!
ジェニファー・L・スコットさんは、自分の一番書きたかったことだったため、一切苦にならず、サラッと本を書くことができました。
でも、大変だったのはその後。
様々な出版社社を回ったのですがどこも出版するほど興味を持ってくれませんでした。
普通は、ここで諦めるのですが彼女は違いました。
「I have to do something by myself!」(自分でなんとかしないと!)
そう考え、2011年ついに自費出版。
そして本は反響を呼び、2012年、ついにニューヨークタイムズで自費出版本としては始めてレビューされました。
その翌日、多くの出版社からのメールの嵐だったそうです。
そう「是非うちの会社から出版させてください」と。
パリでのお話
彼女が滞在していたのは、フランス貴族の家。
きっと通常のフランスのご家庭よりもずっと厳しくフォーマルなスタイルを重んじていた家なのでしょう。
私の知っているパリとはだいぶかけ離れた内容でした。
まず、彼女が衝撃を受けたこと
①「お腹が空いたら間食」が許されない
ジェニファー・L・スコットさん曰く、アメリカではお腹が空く前に「スナック」、暇になったら「スナック」、とりあえず飲んでる最中も「スナック」。でも、フランスではそれが許されないのだとか。
最初はなれなかったようですが、しばらくするうちに、「お腹がすいている」という感覚が「とても良いこと、食欲が万全で次の食事を味わえるから」と思えるようになったそうです。
②ワードローブ(洋服)の少なさ(まさにタイトル『フランス人は10着しか服を持たない』になりました)
パリに洋服のパンパンに詰まった2つのスーツケースで行った彼女。でも、、、お部屋には小さなクローゼット一個。
ホストマザーと話すうち、「質の良い洋服を少しだけ持つこと」の大切さに気づいた彼女。
そんな彼女のおすすめの方法は、
「クローゼットの前で、自分のお洋服に、なんでこれを持っているのか聞いてみる」
方法だそうです。
そして、捨てる勇気を持つこと。
消費社会のかなで、あえて新しいものに目を向けず、買った時にどれくらい幸せが続くのか考えてみた結果、
「Living with less」(少ないものの中で生きよう)
が大切だそうですよ。
③日常の小さなことに幸せを見出す
フランス人は、夕飯の時間など、毎日のことに幸せを感じることが上手なんだそうです。
夕食では、テーブルマナーを美しく、またポジティブな発言をして、ゆっくりたべることが大切。
例えば、「このチーズはどこで買ったのかしら?とってもおいしいわ」
と、会話や味など、その場を楽しみながら過ごすといった感じ。
政治やアートの話をしながらディナータイムを楽しむそうです。(うん、セレブ)
ちなみに、アメリカでは、「これ食べたら太る〜、体に悪い、明日はジムいかないと」なんて会話が多かったらしいです。
「Enjoy Simple pleasure(シンプルな生活を楽しむ)」がキーワード。
ちなみに、フランスでは夕食後ほとんどテレビを見ず、読書、おしゃべり
を楽しむそうです。
④キッチンはシンプルに
キッチンはアメリカでは、他人にも見せるだ時な場所。つねに最新機材を購入したり、デザインも新しくしたりする傾向があるんだとか。
でも、フランスでジェニファー・L・スコットさんが学んだことは、
「美味しい料理を作るのに必要なのは、最新のガジェットではなく素材にこだわること」だそうです。
質問タイム
一通りジェニファー・L・スコットさんのお話が終わると質問タイムに。
そんな質問タイムから一部をご紹介します。
Q.1忙しい日本の女性は電子レンジ冷凍食品を使うことにどう思うか?
A.それが必要ならいいと思う。私たちはみんな忙しいもの。
ただ、食べ方に気をつけることが大事よ。食事の計画を一週間分一日で立てると、きちんと質の良い食事ができるの。
Q。どうやってファッションで自分のスタイルを探す?
A. 最近の女性は、怖さで本当に着たいものを着れない人が多いように思うわ。でも、「This is your life (あなたの人生)」
他人になんと思われようと、なんと言われようと自分の表現したいように
選んみて。
私は、シーズンごとに10着選部のがとても楽しみ。マイシーズンのキュレーションをしているようなものよ。
こんかいの講義や本の内容も踏まえて、私は正直、生き方は人それぞれだと思います。
まさに彼女が「This is your life」と言っていたように。
ただ、今回の事でなんとなく思ったことは
台湾人が日本人に憧れるように、
日本人がアメリカ人に憧れるように、
そんな風に、実は、
アメリカ人は、フランス人に憧れているのかもしれない
ということ。(あくまで持論です)
話は脱線しましたが、
日本では『フランス人は10着しか服を持たない』の続編がもう直ぐ発売されるようですよ。
ご興味のある方は、是非読んでみてください。
フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~
- 作者: ジェニファー・L・スコット,神崎朗子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2014/10/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Jennifer L. ScottさんのHPはこちら▼