公開後すぐに再生回数1億を突破したとされる、元テレビ局の記者 柴静さんが作成したドキュメンタリー動画
「穹頂之下【大空の下で)」
ご存知ですか?
https://www.youtube.com/watch?v=BgEpruEOrFgより
現在、中国では毎年50万人がPM2.5などを中心とする大気汚染によって亡くなっています。
彼女は、そんな大気汚染の実情を知ってほしいという思いと、自分の娘への思いを込め、なんと約2000万円の制作費をかけ大気汚染についてのドキュメンタリー動画を作成しました。
この動画、長さは約100分、作成に懸けた年月は約1年という大作。
大気汚染について柴静さんが興味を持ち出したのは、映像にもあるとおり10年前に取材記者として訪れた石炭採掘現場の経験から。
そして、このドキュメンタリーを作ろうと思うほど彼女を奮い立たせたのは何よりも”母”としての思い。
彼女は妊娠がわかった後離婚し北京で生活していたらしいのですが、その妊娠中もずっと、「この空気のせいで自分の赤ちゃんの健康が損なわれないか」気にしながら過ごしていたようです。
そして、残念ながらそんな不安は的中し、娘さんは何らかの障害を持って生まれて来たのです。
彼女はおそらくこの大気汚染がその原因であると考えています。
その動画はコチラ
《對岸破億觀看引震撼的影片》柴靜霧霾调查:穹頂之下- YouTube
日本語での詳細については、こちら
Swanbridgepartners | 台湾メディアが報じる柴静の「穹頂之下」から見える習近平政権の思惑
この動画によると、恐ろしいことに30年前に比べて、中国では約465%増しで肺がんで亡くなる人が増えたのだとか。
さて、この動画では、現在の中国政府を考えたらおそらくNGになってしまうような言葉や批判要素が多々含まれています。
なぜコレだけの内容を彼女は捕まることなく流せているのか。
おそらく国家の上層部が彼女を後ろ盾しているとにらんでいる人もおおいようですが、今回の動画で特に批判の対象となっているのは
「中国の大手国有企業」。
ひょっとすると、それらの企業を揺らがしたいという、なんらかの国家上層部の意図も絡んでいるとても深いドキュメンタリー動画なのかもしれません。