フジテレビ木曜劇場ドラマ「問題のあるレストラン」
実は、このドラマ、始まる前に駅のポスターで見ており、いまいち面白そうな感じが伝わらないPRポスターだったので、まったく見ようと思っていなかった。というか、「絶対にみないなぁ」と思うくらい、なんだか個人的に嫌いなポスターだったので、印象は逆にとても残っていた。
なのになぜか、たまたまテレビをつけたときに目に入り初回を見たのだが、その時の衝撃は今でも忘れられない。
ストーリーが結構重たいというか、心に"しこり"を残すような内容なのである。
ただ、今日テレビをつけてみたらやっていたので、「改めて問題のあるレストラン問題」について書いてみようと思いたった。
まず、真木よう子主演のこのドラマ。
主役のキャスト選びがとてもあっていると思った。
真木よう子は、NHKの大河ドラマ「竜馬伝」で、福山雅治演じる坂本竜馬の妻楢崎龍(おりょう)を演じたことで一般的にも知れ渡ったが、実は、約10年ほど前に日本版として作られた著者 パウロ・コエーリョの映画『ベロニカは死ぬことにした』で初主演を果たし、初めてヌードシーンにも挑戦していることは、知ってる人が少ないかもしれない。
(パウロ・コエーリョの本は、アルケケミストなど宗教的な意味やメッセージ性の強いものが多く、このベロニカ役もとても難しい役だったのに、彼女はすばらしい演技力で演じ上げている。
一度は、見てほしい映画である)
さて、ざっくり「問題のあるレストラン」についてまとめると、
大手レストラン経営チェーンの会社がめちゃくちゃ男社会で、社内ではセクハラが慢栄している会社。(それが、本当に、自分でも大変したようなことがあるので、結構見るに耐えない感じのシーンもあった・・・)
そんな会社に勤めていた、「菊池亜希子」演じる「藤村五月」が、ある不祥事のため会議の場で謝罪しなくてはならないことになる。このとき、男性10名ほどの場で裸で謝罪させられるというとても見ていて苦しいシーンがあり、それがこのドラマの鍵になっている。
同じ会社に勤めていた「真木よう子」演じる「田中たま子」は、そのことでこの会社に耐えられず退社、さらにこの会社の経営するレストランの向かいに新しく自分の手作り風レストランを”問題児”たちと一緒にオープンする。
今までは、なんだかんだこのレストランの運営のためてんやわんやしたり、またレストランスタッフとなるメンバー(臼田あさ美、安田顕、松岡茉優、高畑充希、二階堂ふみ)の問題にフォーカスしてストーリーを進めてきたようだが、今夜は大きな動きがあった。
裸で謝罪したことで心に大きな傷を負い実家に帰っていた五月が、東京に戻ってきて、婚約者(ジャニーズ:風間俊介)の後押しもあり、依然勤めていた会社を訴えることになったのだ。
ちなみに、そのサポートをする弁護士は、なんと「YOU」演じる烏森奈々美。
また、過去を引きずっていた五月が婚約者のプロポーズを断ったとき、婚約者は、
「こんな男性が周りにいたらいいなぁ」と女性なら思うようなパーフェクトな対応を見せている。
(その後、正式に二人の婚約が決定する)
しかし!!
五月のおかあさんが
「訴訟は、なおさら恥をさらすことになる」「女は社会に出るべきではない、どうせまけるんだから」
なんて発言をし、再び訴訟までのハードルはあげてしまった。
その後、なんとか主役たまこのお陰でと母の理解で訴訟できることになる。
ちなみに、そのお母さんの言葉は
「女が社会で怪我をするのは、道路に自ら飛び出すようなことをしているから」
なんだとか。
このドラマ、結構このように「女性と男性の社会における立場」について問題提示している言葉やシーンが多いように思う。
また話を戻すと、「たま子」曰く、五月は、
「訴訟するのは、人を憎むことをやめたいから、訴訟を起こす。」
んだという。
さて、ドラマでは、これから藤村さつきが会社を訴えるという終盤に入っていく。
おそらくこの訴訟になんだかんだ勝って、Happy Endingで終わるんだろう。
また、最近「渡辺謙」の娘であり、女優兼モデルでもある「杏」と若いうちに結婚したことでも話題となった「東出昌大」演じる門司誠人と「たま子」の関係も見ものではあにであろうか。
さらに、たま子が誠人に対して発した、
「まっすぐな線は、一度重なったら、二度と重ならない」
というフレーズ。
これだけに限らず、このドラマは、本当に名言が多いと思うのは私だけだろうか。
ただ、このドラマは女目線で見て結構目を覆いたくなったり、心がつらくなるような内容が多いと感じているが、これからどんな問題が出てくるのかタイミングが合えば見てみたいと思う。