本日から公開の映画「アリスのままで(Still Alice)」。
本映画「アリスのままで(Still Alice)」で主演を勤めたジュリアン・ムーアは、この映画で第87回アカデミー賞主演女優賞を受賞しています。
また、以前一大ブームを巻き起こした映画「トワイライト」のクリステン・スチュワートがその娘役ででているなど、話題せいもある映画なのですが、実はこの映画の製作の裏側には、想像以上に深いドラマがありました。
本作の監督リチャード・グラッツァー監督は、この映画の製作が決まった頃に、ALS(筋委縮性側索硬化症)を発症。その症状と戦いながら、この映画の作成に挑んでいます。
撮影中、アルツハイマーで苦しむ「アリス」を自分自身に重ねながら撮影しており、より本当の意味で監督の魂が乗り移った映画といっても良いのではないでしょうか。
また、ジュリアン・ムーアは、アルツハイマー病のリサーチに約半年かけ、医学界、実際にアルツハイマー病を患っている人へのヒアリングなどを繰り返し役作りにいどんでいます。事実、ジュリアン・ムーアは役作りを徹底する女優としても知られています。
彼女は、この役作りで、特に実際にアルツハイマー病で苦しむ40代の女性からの話を聞いており、彼女から聞いた、「毎日この病気に向かって闘っている」という表現を映画に反映させているようです。
アリスのままで(Still Alice)あらずじ。
大学で講義をするほど優秀で、周りから尊敬される日々を送っていたアリス。
子供にも恵まれ、普通の平和で満たされた日々を送っていました。
ところが、ある日ランニングをしていると、普段講義をしている大学構内で迷子になってしまいます。その他にも、言葉が出なくなったり、物忘れが増えだし、違和感を感じたアリスは病院へ。
そこで診断されたのが「若年性アルツハイマー」。
最初は、家族も信じることができませんでしたが、アリスの様子の変化に、その事実を受け入れざるおえなくなります。
しかも、その若年性アルツハイマーは、遺伝的に引き継がれるものということがわかります。
映画では、3人の子供のうち、テストを受けた一人に引き継がれていることがわかります。
そんなアリスのアルツハイマー症状が進む中で、家の中でトイレの場所がわからず部屋で漏らしてしまう、同じ質問をなんどもする、ものをなくす、など描写もとてもリアル。
一番ショッキングなシーンが、アルツハイマーの症状が進む前に、アリスがアリス自身に「症状が進んだら自殺をするように促す自分宛のビデオ」をこっそりPCに残していたこと。症状が進み、それを偶然見つけたアリスは、昔の自分がいうように自殺とは気づかないまま自殺をこころみますが、症状が邪魔をしてなんどやってもできないというところ。
その後は・・・ぜひご自身でご覧になってください。
人間ドラマ的にも、社会的にも訴えかけることが多く、見る側も考えさせられる映画「アリスのままで」。あたらめて、今日から公開です!
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